Project Story
全てはお客様の発展と成長のために!
一人ひとりの奮闘が生み出すECの未来
HIT-MALLの進化を支えた、
それぞれの挑戦、それぞれの物語
Project
HIT-MALL
開発プロジェクト
家電製品、食品、アパレル・雑貨、玩具、健康グッズなど、今やありとあらゆるものが、オンラインで購入できる時代。その入口となるECサイトは、リアル店舗と比較して、店舗運用コストが削減でき、省人化も実現、さらに販売チャネルの拡張性の高さから、多くの企業が注目し、参入する事例も増加している。
アイテック阪急阪神では、2004年から自社開発のECサイト構築パッケージシステム&サービス「HIT-MALL(ヒットモール)」をスタートさせており、百貨店やアパレル企業、小売店などが求めるBtoC用途をはじめ、メーカーや流通企業が企業間で使用するBtoB用途など、多様なECサイト構築に貢献している。
「HIT-MALL」の強みは、ゼロからECサイトを構築するよりもはるかに低コストで、さらにパッケージシステムでありながら、お客様ごとに違う状況・ニーズに合わせて、自由にカスタマイズできる点。そこにあるのは、多様なお客様が求めるニーズに細やかに応え、スムーズで安心・安全なECサイトを提供するために日々それぞれの開発プロジェクトで奮闘する社員たちの物語、そして一人ひとりの挑戦の軌跡である。
Project Member
日本&ベトナムのメンバーたちと
心を一つにし、“One Team”で
つくりあげた雑貨MALL
2008年にアイテック阪急阪神で立ち上がった「HIT-MALL バージョン3」のパッケージ開発プロジェクト。木村は新人として開発経験ゼロから自社のパッケージをつくりあげるという貴重な経験をし、開発プロジェクト終了後は、休む間もなく百貨店のガラケーサイトからスマホサイト化改修案件、大手ファミレスチェーンのテイクアウトビジネスをECサイトの機能を使い実現するプロジェクトにリーダーとして関わった・・・。
常にビッグネームの企業の大型案件に取り組んできた木村には、揺るぎない自信があった。そしてどんな新しいことにも対応できるという自負も。
そんな木村でも、2019年に託されたグループ会社が運営するブランド店舗の雑貨MALL新規構築プロジェクトの内容を聞いた瞬間には、驚きが隠せなかった。理由は、自身でも初となるベトナムのパートナーによるオフショア開発だ。
「言葉の違いはもちろん、文化も考え方も違うメンバーと上手くやれるのか、しかも限られた時間の中で・・・」とプロジェクトスタート前はそんなことばかりを考えていたという。
しかも、今回は初めてECサイトを立ち上げるお客様。プロジェクトリーダーとして、より細やかな対応やスムーズな進行ができないとお客様に不安を与えてしまいかねないのだ。
いろいろな不安と課題を抱えたまま開発はスタートした。
最初から困難が予想される中、木村が重視したのは「“One Team”でつくりあげる」ということ。その実現のため、ベトナムのメンバーと同じ考え、思いを共有することに努めた。
「初めてパートナーとして働く異文化の人たちに日本独自のギフトの仕様や贈り物、感謝の表し方を教えることから始めました。そしてECサイトが初めてというお客様も同じ目標を持ったチームと考えて、完成イメージを常に共有し、またコミュニケーションを重視したんです」。
異なる立場、役割の人も巻き込んで一体感を生み出し、共に一つのモノをつくっていく、木村の姿勢に自然と国内外のメンバーはもちろん、お客様サイドも共鳴。当初不安に思っていたトラブルなどはまったくなく、むしろスムーズにプロジェクトは完了を迎える。
プロジェクト成功の裏で、かなり苦労したことや悩まされたときもあったが、ECサイトオープン後のお客様からの「ありがとう」の一言ですっかり吹き飛んだ。
新型コロナ禍で苦しむお客様のために、
サブリーダーとしてプロジェクト全体を動かす!
2020年に入り、日本はもちろん、世界的にも大きな災厄となった新型コロナウィルスの蔓延。未知の脅威に社会は混乱し、人々が外に出歩くことも制限され、買い物や外食を楽しむなど、それまで当たり前だった日常が失われた。同時にその影響は、経済にも大きく波及した。
そうして2020年4月初頭には全国に緊急事態宣言が発出され、多くの人々が大きな不安を抱えたままの生活を余儀なくされた。
このとき、経営的にも大きなダメージを受けた飲食関連企業の担当者から、アイテック阪急阪神に「実店舗で販売している駅弁の予約をECサイトで受け付け、その後、実店舗でスムーズに受け取れる仕組みがつくれないか」との切実な依頼が寄せられる。
当時、入社3年目の熊澤は、急遽立ち上がったプロジェクトのサブリーダーに抜擢された。「それまでのECサイト構築プロジェクトでは、開発に関わるエンジニアの一人としての参加でしたが、このとき任されたのは、初めてのサブリーダーという責任あるポジション。正直、大丈夫かな?と心配になりました」。
だが、そんな不安以上に「新型コロナ禍という未曾有の危機の中で困っているお客様のために何とかしたい!」という思いの方が勝った。それは、厳しい状況を乗り越えるための原動力にもなったという。
プロジェクトでは、初めてお客様とのヒアリングや交渉の場に立ち、緊張もあったという熊澤。しかし、打ち合わせを重ねる中で、開発をしているだけでは見えなかったことに数多く気づいたという。
特に販売からその先の商品管理、受け渡しの仕組みなど、お客様の実際の現場や状況を知ることで、よりお客様目線に立って開発することの大切さに気づいた。そこからはただお客様から言われたことをECサイトの機能として実現するのではなく、本当に必要な機能か? これで課題は解決するのか?を意識するようになり、自らのアイデアも交えて提案するように変化。最終的には、予約機能に加えて、社内の業務を効率化する帳票、仕組みも提案して採用され、プロジェクトの進行を加速させた。
駅弁予約サービススタート後もたらされた、「サイトからの売上が好調でした。システムが便利で助かりました」とのお客様の声に、熊澤が感じたのは、今まで味わったことのない達成感。そして経験を通して得た自信は、「次はプロェクトリーダーとしてやってみたい」という新たな目標へと目を向けさせた。
新卒入社2年目のプロジェクト参加。
初めて尽くしのECサイトリニューアルに全力で!
「まさか、こんなに早く大きなプロジェクトに関わるチャンスがくるなんて」。
2020年9月、能登は上司から告げられたECサイトリニューアルプロジェクトへのアサインに戸惑いを隠せなかった。それもそのはず、2019年4月に新卒で入社して2年目。実務経験がまだまだ自分は足りていないと感じていたころだったからだ。
関わることになったのは、グループの発行する生活情報誌と連動したECサイトの大幅リニューアル。実際に、「HIT-MALL」のパッケージシステムを旧バージョンから新バーションに移行する、それまでPC向けにしか対応していなかったサイトをスマートフォンにも対応させ、デザインも変更する、さらにクレジット決済やコンビニ決済機能も新たにプラスするなど、全体を通して多くの変更点があった。
「私が任されたのは、新サイトへの機能移行にあたっての設計・実装・試験など、一連の開発です。難しかったのは、新旧パッケージの仕様の違いを理解し開発を進めることと、初めてデザインチームと連携するため、デザイン担当の方の作業のしやすさを優先して開発することです」。
能登は、大きなプロジェクトのメンバーに選ばれ、重要な開発を任されたプレッシャーと戦いながらも、冷静にそして着実に開発を進めていった。大学では文学部で演劇を学んでいた能登。文系出身の自分が2年目ながら、設計など上流工程に挑戦できていることに、やりがいと面白さを実感しながら、ひたすら開発に取り組んだ。
そんな中でも、今後の改修がしやすいよう、後から誰が見ても分かりやすいプログラムを心がけたという能登。その細やかな他者を思いやる姿勢が奏功し、周りとの連携強化を加速させるキーパーソンとして全員から認められたという。そうして、スタートから半年を経てプロジェクトは終了。サイトは無事リニューアルオープンを迎えた。
「貴重な経験を経て、技術力や知識の向上と共に、プロジェクトメンバーでありながら、リーダーと同じ目線を意識して自分の動きを考えることができるようになりました」プロジェクト参加を通して、エンジニアとしてはもちろん、人としても成長できたことを能登は今も思い出すという。
HIT-MALLにさらなる進化を!
最先端技術を取り入れたパッケージリニューアルに挑む!
パッケージリリース以降、10数年に及ぶ歴史の中で「HIT-MALL」は、バージョンアップを重ね、現在はバージョン3が稼働している。だが、世の中のIT技術の進化は凄まじく、今後はさらに大きく変化する、あるいはまったく新しい技術が必要とされる時代がくることは、容易に想像できる。
その中でも今世の中で注目されているのは、「DX(Digital Transformation)」。ここ数年前から、多くの企業がAIやデジタルマーケティングの活用など、様々な最先端技術を取り入れて業務改革や働き方改革、経営に活かすことを戦略として掲げ、積極的に取り入れ始めている。
こうした動きに呼応して、アイテック阪急阪神でも、2019年よりDX時代に対応した「HIT-MALL」バージョンアップ検討プロジェクトが立ち上がった。その陣頭指揮を任されたのは、当時新卒入社9年目の安藤だ。
プロジェクトリーダーを任されたとき、安藤はそれまで経験したことがない大規模かつ責任ある仕事に心が震えたという。というのも、この開発は既存パッケージのバージョンアップではなく、概念も設計思想も違う、まさにゼロから「HIT-MALL」を構築することになるからだ。
プロジェクトでは、「HIT-MALL」の中にある受発注システムや決済システムなどの各機能を個別に提供でき、お客様サイドも自分達が使いたい機能だけを導入し、自社システムと連携できる仕組みの構築を目指している。これは「マイクロサービス」という概念で、今後多様化するお客様のニーズにより柔軟に対応できることから、開発の成功が「HIT-MALL」と自分たちの事業の成長そのものに大きな影響を与える。「どんなことがあっても、絶対に失敗はできない!」との決意を胸にプロジェクトに臨んだ。
スタート当初はわずか数人という小規模での検討プロジェクトであったが、現在はメンバーも増え、本格的な開発体制として、今後はベトナムのオフショアチームも参加させる予定だ。安藤としてもオフショア開発、アジャイル方式という開発手法に初めてチャレンジすることから、今も日々試行錯誤の毎日が続いている。
検討段階では「自分たちが描いていることは本当に実現できるのか? 夢物語ではないのか?」との戸惑いもあったというが、地道な努力を重ね、次々と現れる壁を乗り越える中で、今では「夢が現実になる」という実感が持てているという。
2021年現在、開発はまだまだこれから。安藤とそのメンバーたちの挑戦はこれからも続く。夢を現実に変えるその最後の瞬間まで。
次の物語の主人公は
学生のみなさん
新たなプロジェクトと共に、これからも社員たちの物語は続いていく
アイテック阪急阪神を舞台にこれからも、決して変わること無くずっと・・・
アイテック阪急阪神では、プロジェクトの数だけ、一人ひとりに物語があり、その中で得られる経験や気づき、成長がある。
そして、次の物語を紡ぐのは、これからアイテック阪急阪神で活躍する新しいメンバーとなるみなさん。誰もが主人公となれるフィールドで何を感じ、何を得るのか、一人ひとりの物語は、もうすでに動き出している・・・。