石田 薫子 KAORUKO ISHIDA

高専時代は情報電子工学科で、プログラミングやハードウェア・ソフトウェアの仕組みなどを学びました。就職活動では情報系の知識と経験を活かせる企業を探し、高専生向けの合同企業説明会でアイテック阪急阪神を知りました。当社が “高専卒の社員が活躍している会社”という点に安心感があり、高専生の知識を評価・信頼していることも伝わってきました。

実は、母校から当社へ就職した先輩はこれまで一人もいませんでした。前例がなかったため、卒業生からリアルな声を聞けませんでしたが、何度も説明会に足を運び、資料を取り寄せるなどして自ら積極的に企業研究を進めました。 そうして当社を深く知っていくうちに、「自分のやりたいこと」と「会社が求めていること」がマッチしていると感じるように。さらに「ホワイト500認定」や「フレックス制度」など、ワークライフバランスを大切にできる環境も魅力でした。

入社して感じたのは、一人ひとりを尊重するフレンドリーな社風であること。自由に仕事を任せてもらえる一方で、困ったときにはしっかりサポートしてくれる。そんな“ちょうどいい距離感”があり、とても働きやすいと感じています。

ビルの空調を一括で制御するシステムの開発に携わっています。昔から機械や設備の動作をコントロールする「制御盤」を見るのが大好きで、まさに自分のやりたかったことを仕事にできました。

現在は、既存の空調制御システムを新しいものに置き換えるリプレース案件を担当。後継機種として、より使いやすいシステムを開発するのが私のミッションで、一定の裁量を任せてもらい、自分の思うようなプロトタイプを作らせてもらっています。 開発で大切にしているのは、エンドユーザーの目線で考えること。高専時代に英語でプレゼンテーションを行う大会に出場した経験があり、相手にわかりやすくメッセージを伝える難しさと大切さを学びました。

開発の現場でも、テクノロジーに詳しいエンジニア同士ではつい専門的な内容に偏りがちです。ユーザー視点を心掛け、特別な知識がなくても使いこなせる「ユーザーにやさしいシステム」を目指しています。 また、このプロジェクトが他社エンジニアとの共同開発であることも大きな学びにつながっています。コミュニケーションを通じて自社とは異なるノウハウや開発ルールに触れられ、新しい発見もあって世界がどんどん広がります。

リーダーやマネージャーとして、お客様とプロジェクトメンバーの橋渡し役ができるエンジニアになるのが、これからの目標です。ロールモデルは、現在の空調システム開発チームのリーダー。自身でも開発業務をバリバリこなしながら、私たちメンバーの進捗管理や技術的な相談にも丁寧に対応してくれるスーパーマンのような存在で、お客様からもチームからも信頼されています。そんな尊敬するリーダーのようなエンジニアになれたら嬉しいですね。

今の私は、開発業務を担うスタッフ職です。リーダーに必要なスキルや知識はまだまだこれからですが、当社の充実した教育制度を活用しながら、しっかりと学んでいきたいと思っています。 現場での経験や学びを通してITとマネジメント両方の力を身につけ、システム開発のスキルだけでなく、チームを良い結果へ導けるマネジメント力も磨いていきたいと願っています。