高瀬 朋輝 TOMOKI TAKASE

高等専門学校の電気情報工学科において、電気・電子・情報・通信の知識を複合的に学べたおかげで、IoT・AIといった先端技術を有効活用するには学校で学んだ4分野を掛け合わせることが大切だと気づきました。

また、卒業研究では、CGデータを3Dプリンターで造形化し、介護用品を製作しました。制作にあたっては、介護学校の先生や生徒の方々にヒアリングを実施。「こういうものがあったらうれしい」という現場の声を取り入れながら、ものづくりをする楽しさを実感できました。

こうした経験から、「幅広く学んだ専門知識を活かしたものづくりがしたい」と考えるようになりました。合同企業説明会でアイテック阪急阪神を知り、多様な事業領域でトータルソリューションを提供しているところに惹かれました。 さらに、実際に働いている高専OBの方から具体的な業務内容をうかがえ、「学んできた幅広い知識を活かせること」や、「お客さまの“欲しい”をかたちにできること」がわかり、入社を希望しました。

駅設備監視や防犯カメラ管理システムを活用し、安全・安心で快適な暮らしを守る「ビル・まちなかソリューション事業」に携わっています。「プロジェクトエンジニア」という職種は聞き慣れないかもしれませんが、施工管理者のような役割。プロジェクト全体に責任を持ち、社内の他部署や協力会社のエンジニア、お客さまとの架け橋となって管理・調整を行います。私のマネジメント次第で、現場のパフォーマンス低下やスケジュールの停滞を招く可能性もあるため、大きな責任を感じながら仕事に取り組んでいます。

入社3年目には、初めてリーダーとしてプロジェクトを任されました。駅舎の設備を監視するシステムの導入で、このシステムが正しく動かないと多くの人が利用する駅の明かりを正常に制御できません。大きなプレッシャーと戦いながらもやり遂げることができ、プロジェクトが完了したときには燃え尽きたと思えるような達成感を味わいました。 実はその駅、私が通勤で利用している駅なのです。施工してからは、通勤時に「ちゃんと照明はついているかな」と確認するのが習慣になり、現在も問題なく稼働しているようで安心しています。

ようやく中規模な案件でリーダーを任せてもらえるようになったので、規模の大きなプロジェクトに挑戦してみたいです。担当してきた案件も既存システムの改修が多かったため、今後は新しいシステムの開発にも関わり、それを自らお客様に提案できたら嬉しいです。

そのためには、プロジェクト全体をマネジメントする力やITに関する専門的な技術を高めていく必要がありますし、変化の激しいIT業界においては最新動向をキャッチアップしていくことも重要です。情報収集のためにIT関連の展示会へ積極的に参加し、気になる展示があれば担当者に声を掛けて社外とのネットワークづくりにも力を入れています。実際に、展示会で出会った企業と協業し、システムを組み合わせてお客様に提案することもありました。

当社は多岐にわたる分野でソリューションを提供し、テクノロジーの力で社会課題を解決しています。その一員である私も、IT技術を用いて地域に貢献したいと考えています。山間部における鳥獣被害などの地域課題や、小規模な河川・農業用水の管理効率化といった地方の問題解決に取り組んでみたいですね。