津田 楽人 GAKUTO TSUDA

大学では数学を専攻し、「得意分野を活かして誰かの役に立ちたい」「課題解決に携わる仕事がしたい」と考えながら就職活動を進めていました。教員免許も取得していたため教育の道も視野にありましたが、IT業界のソリューションビジネスに強い興味を持ち、最終的に当社を選びました。

最先端のソリューションビジネスを展開している事業内容や、地元・関西に根ざした企業であることに惹かれましたが、何よりも「会社の雰囲気が自分に合っている」と感じたのが決め手でした。面接時に担当者と自然体で会話ができ、入社後にストレスなく働けるイメージを持てたのをよく覚えています。

大学では、定義や理論といった数学の根幹に関わる研究をしていたため、プログラミングなどの開発スキルは持っていませんでした。しかし、当社には新入社員研修やOJTによる指導、任意で参加できる技術研修など、学べる環境が整っています。入社後に必要なスキルを身につけられるので、今の部署に配属されてからも業務に対する不安は感じませんでした。また、上長からも「開発スキルは入社後に学べる。思考力やコミュニケーション力を持っている人材のほうが貴重だし、ありがたい」と声をかけていただき安心できました。

全国のケーブルテレビ局に向けた、顧客管理システムの開発や導入を行うプロジェクトのメンバーとして、システム提案に携わっています。業務の中でも特に重要なのが「要件定義」で、お客様がどのような要望を持っているのかをヒアリングし、内容を整理して具体的なシステム要件に落とし込んでいく工程を指します。

お客様の要望をまとめるのは、決して簡単ではありません。課題自体が曖昧だったり、意見があちこちに散らばっていたりすることも多くあります。そのためヒアリングでは、単に話を聞くだけではなく、その場で図やチャートを使って内容を可視化しながら、イメージを明確にしていきます。話を聞きながら要望をキャッチし、整理しながらわかりやすく伝えるという“同時進行”の作業は、頭をフル回転させないと追いつきません。大学時代の研究で培った論理的思考力やプレゼンテーション力が大いに役立っています。

仕事で大切にしているのは、「納品」そのものを目的にするのではなく、「このシステムでお客様の課題がどう解決されるのか」という“納品後の先”までを視野に入れて取り組むこと。納品後に「津田さんで良かった」と言っていただける瞬間は心から喜びを感じますし、やりがいにもつながっています。

入社して1年ほどはシステム開発に携わっていましたが、その後は「何を開発するか」を考える上流工程のシステム提案に関わるようになりました。今後はさらに上流の領域である、プレセールスの段階からプロジェクトに関わっていきたいと考えています。

プレセールスとは、プロジェクトの最初期から参画して営業担当を技術面から支援しつつ、お客様自身も気づいていない潜在的な課題を掘り起こす重要な役割。全体を俯瞰しながら社内外のあらゆる方面をマネジメントし、チームをより良い方向へ導いていける存在になりたいと願っています。

そのために何より大切なのは、「仕事でも、人としても信頼されること」だと思っています。仕事の面では、成果を出すことはもちろん、そこに至るまでのノウハウをチームで共有する姿勢も大切にしています。

人間関係の面では、相手の立場に寄り添い、丁寧に話を聞くことを心がけています。業務の話だけでなく、体調を気遣ったり、他愛のない話を交えたりしてリラックスできる雰囲気づくりを意識。そうした小さな思いやりの積み重ねが、信頼関係の構築につながっていくのではないでしょうか。