特長
周辺ECUを1台で模擬することができ、開発効率化、試験環境構築コスト削減が可能
◆CAN/CAN FD x 4ch
車載Ethernet 100Base-T1搭載 (製品型番:CTA101A-D0E1T)
今後主流となるCAN FD 4chや100Base-T1 1chを搭載
モニタリング、エミュレーションなど全チャネル同時に制御することが可能
◆シンプルで直感的なインターフェース
付属のソフトウェアは、シンプルで直感的なインターフェースにより、
誰でも手軽にモニタリング、ロギング、 エミュレーションが可能
◆スタンドアロン(PCレス)動作
スタンドアロン(PCレス)環境でも、周期送信、ロギング、データ再生、スクリプト動作が可能
◆SDK(ソフトウェア開発キット)
SDK(ソフトウェア開発キット)によりユーザープログラムで自由にCANTOOLを制御することが可能
◆スクリプト機能
スクリプトコード(Python)からCANTOOLを制御することが可能
利用イメージ
1.シーケンスを要する複雑なECU操作を簡単に
SDKを使ってユーザーアプリでシーケンス処理を行うことで簡略化
・外部ECUからのCAN情報でECUを操作する場合、周辺の仕様を理解してCAN情報の変更を行う必要があります。
・専用アプリで操作を隠蔽することで、テスターや開発者は複雑な仕様を理解する必要がなくなり試験効率が上がります。
2.製造ラインの検査ツールとして
汎用入出力など様々なI/Fを活用することで、周辺の汎用機器を省いて工場広々
3.同時に多数のECU環境試験を行うときに
「複数台の連続試験はPCの準備が大変!」をPCレスで解決
4.簡易ゲートウェイとして
機材がなくて試験が実施できない時の代替機として利用
- CAN FD 4chのゲートウェイとして動作
- SDKを使ってゲートウェイアプリを作成
- フィルタなどの条件も構築可能
※CANTOOL本体のカスタマイズも可能です(別途お見積り)。
5.実車でロギング、持ち帰って解析
PCを持たずに、車もバイクも船舶もCANTOOLのみでロギング可能
- 幅広い電源に対応しているので、乗用車以外にも、バイク・トラック・船舶・重機などから電源を取ることができます。
※Ignition ONでバッテリー電圧が低下しても動作します。 - スクリプトで解析しながらログを残すことができます。
6.Diag機能(マルチパケット通信)
付属サンプルアプリでお手軽診断
専用診断アプリを簡単作成
- 付属のサンプルアプリで診断実施
- サンプルコードを改造し専用アプリを作成し自動診断
- ECUの試験パターンも並行して実施可能
7.LiDAR開発
データ量の多いLiDARのデータを100Base-T1で、制御情報をCANで合わせて制御
機能・仕様
【インターフェース設定】
- 画面上でターゲットBusの各種設定( Frame, Signal等)を設定することができます。
【モニタリング】
- 送受信データ内容を確認することができます。用途に合わせた2種類のモニタを実装しています。
-
- シーケンスモニタ:データを時系列で表示
- ステータスモニタ:データ種別毎に最新値を表示
【ロギング】
- 送受信データをPC内もしくは、本体(microSD)に保存することも可能です。
【エミュレーション(送受信対応)】
- 送信データを任意の値に変更することができます。
- カスタムパネルを作成して、画面操作により任意のデータ変更ができます。
【データ再生】
- ロギングしたデータを再生することができます。
【SDK (ソフトウェア開発用キット)】
- CANTOOL制御用のAPI(DLL)が提供されますので、お客様自身でCANTOOLを簡単に制御することができます。
【スタンドアロン】
- 事前にPCから設定を行うことで、スタンドアロン(PCレス)動作が可能です。
使用可能な機能は、ロギング・データ再生です。
PCアプリ画面例
メイン画面
ステータスモニタ画面
エミュレーション(送受信対応)画面
機器仕様
機能名 | 機能概要 | PCレス(*1) | |||
(1) | インターフェース設定 | ネットワークに関する設定を行う (Node・Frame・Signal等 *2) |
・プロジェクトファイル管理 ・Node(Frameのグルーピング化)設定 ・スタンドアロン動作設定 |
〇 | |
(2) | モニタリング | シーケンスモニタ | 送信時データを時系列表示 | ・送受信データ ・表示フィルタ機能 |
― |
ステータスモニタ | 送受信データの最新状態表示 | ・送受信データ ・Node,Frame,Signal情報 ・表示フィルタ機能 |
― | ||
(3) | ロギング | 送受信したデータを保存する | ・ロギング対象:送受信データ(CAN、LIN、GPIO、AD/DA) ・PC、本体microSDに保存(スタンドアロン時) ・ロギングしたデータ表示 ・フィルタ機能 |
〇 | |
(4) | エミュレーション | シグナルデータ変更 | 定義されたFrame、Signalの値を任意に変更して送信 | ・Frame/Signalデータを編集することで送信 | 〇 |
ユーザーカスタムパネル | エミュレーション画面を操作することにより、送信データを変更して送信 | ・エミュレーション(送受信対応) (編集ツールによりGUI操作で簡単に作成可能) |
― | ||
(5) | スクリプト | スクリプト言語(Python)によりCANTOOL本体を制御 | ・スクリプトデバッグ(PCを使用して実施) ・スクリプト実行(データ送受信、汎用IO制御) |
〇 | |
(6) | データ再生 | 設定したデータを再生する | ・データ再生 | 〇 | |
(7) | SDK | ソフトウェア開発用キット | ・CANTOOL制御用API提供 ・C、C++、C#、Pythonで開発可能 |
― |
機能一覧
サイズ (W x H x D) | 107 x 74 x 40 (mm) | |
ターゲットインタフェース | CAN/CAN FD | CAN/CAN FD x 4ch (各chに終端120Ωあり) |
LIN | Slave 1ch | |
車載Ethernet | 100BASE-T1 x 1ch (*3) | |
汎用入出力 | 汎用出力(オープンドレイン/電圧出力) x 4bit | |
汎用入力(0~12V) x 4bit | ||
シリアル x 1ch(2線式) | ||
AD(0~36V、シングルエンド入力) x 2ch | ||
DA(0~5V、シングルエンド出力) x 2ch(*3) | ||
ユーザインタフェース | 汎用LED | 汎用3色LED x 5 |
汎用SW | 汎用SW x 4 | |
USB(Host) | 2.0 HighSpeed x 1(TypeAコネクタ)(*4) | |
ホストインタフェース | USB(Device) | 3.0 x 1 (TypeCコネクタ) |
LAN | 10/100/1000BASE-T x 1 | |
記憶機能 | SD | microSDHC (容量:最大32GB) |
動作電源 | 車載バッテリ(DC8~36V)、ACアダプタ(DC12V)、USB(DC5V、1.5A以上供給能力が必要) | |
動作周囲温度 | 0℃~40℃(結露なきこと) |
*1:スタンドアロン(PCレス)時に使用可能な機能です。
*2:Node: ECU単位、機能単位などFrameをグルーピングしたものです。Frame:CAN/CAN FD、LINにおいて、通信するデジタル信号のまとまりです。Signal:Frame内のデータフィールドを意味のあるデータに割り当てたものです。
*3:オプション
*4:将来対応予定